インドネシアで最も権威のあるバドミントン大会・インドネシアマスターズシリーズが、今大会よりダイハツがスポンサーとなり、大会名も『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』と改めて、2018年1月23日から28日にかけて約2年ぶりに開催されます。
5回目となる今大会は、ダイハツのスポンサードにより過去の賞金額を大幅にアップし、総額35万USドルという驚きの金額になりました。
今回のインドネシアマスターズは、リリアナ・ナッチル選手にとって2018年最初の大きな大会です。
インドネシア混合ダブルスのエースであるリリアナにとって、今回から格上げされるこの大会は、2018年のスタートを飾るにふさわしい舞台となるでしょう。彼女はアジア競技大会で、自身初の金メダル獲得をめざしています。
リリアナ/タントゥイのペアは、現在世界バドミントン連盟のランク3位。32才の混合ダブルスの女王にとっては、2018年に予定されている他のメジャー大会への準備として、また自分自身のプレーに自信を付けるためにも、このインドネシアマスターズで良い成績を残すことが必須です。
来たる『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』への思い、そして2018年の挑戦に向けて、どのようなトレーニングをされているのか教えてください。
ご存知のように『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』は、グランプリゴールドからスーパーシリーズへ昇格しました。これにより、大会の注目度や出場選手の質、そしてもちろん高額な賞金など、さまざまな面でこの大会のレベルはアップしました。
私にとって、一年のスタートとなる時期に行われるこの大会は非常に重要です。それにもちろん自国のファンの皆さまの目の前で試合をするのですから、何としても結果を出したいという意気込みでいます。今はこの大会のためにパートナーのタントゥイと一緒に、日々懸命に練習に取り組んでいますし、ジャカルタで良い結果を残せることを2人共楽しみにしています。

2018年の最大の目標は、ハードルの高いアジア競技大会で金メダルを獲得することです。アジア競技大会の開催地はホームのジャカルタですし、そこで優勝することは私にとって大変意義深いことです。それを実現するためには、一年を通して着実に前に進んでいくことと、普段から油断を怠らないことが必要です。そのため、2018年1月のインドネシアマスターズが、アジア競技大会へ向けた挑戦の始まりとなります。
私個人としては、2018年アジア競技大会にしっかりと目標設定をしていますが、まずは国内のバドミントンチームで自分のポジションを確保し、このチームの一員で居続けなければなりません。そのためにも、まずは権威あるインドネシアマスターズにおいて結果を残すことが、ベストな方法だと思っています。
出場する選手のレベルについてはどう思いますか?また、この大会であなたのライバルになるのは誰だと思いますか?

第一に、今大会から35万USドルに増額された賞金があるので、世界中のトップクラスのバドミントン選手がジャカルタ目指してやって来るでしょう。シングルスでもダブルスでも混合ダブルスでも、世界ランクトップ10レベルの選手は、必ずジャカルタに来くるはずです。
混合ダブルスでトップ10グループに入るペアが5組もいる中国は、正直かなり手強いでしょう。しかし私とタントゥイは、あの有名なイストラ・スナヤン屋内競技場でホームのファンの前で戦うことになるのですから、とても心強いです。肉体的にも精神的にも、他国のライバルたちよりいくらか有利になるのではないかと思っています。
私たちにとって自国のファンの前でプレーできるということ、しかもあのイストラ・スナヤン屋内競技場で戦えるというのは本当に光栄なことです。もしそこで優勝することができたらとても嬉しいですね。私は常にインドネシアのトップ選手であり続けたいと思いますし、そのために常に厳しいトレーニングを積んでいます。今回ランクアップするインドネシアマスターズでの優勝を目指すための準備は着々と整いつつあります。
他の出場選手たちも、インドネシアを代表する素晴らしい選手たちばかりです。観客の皆さんは、自国のスター選手たちの素晴らしいプレーを目の当たりにできるでしょう。世界ランク11位のシングルス選手ヨナタン・クリスティや、現時点で世界トップランクのマルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョのペアには注目です。彼らが出場することで、この大会のレベルはさらに上がります。特に今年とてつもない成績をあげたマルクス/ケビンペアが入るのは大きいですね。なにしろ先月の香港オープンも含めて、今年彼らはスーパーシリーズのタイトルを6個も獲得しているのですから。
2017年の一年間に8つの大会で決勝に進み、全英、インドOP、マレーシアOP、ジャパンOP、中国OPで優勝したのですから、本当にすごい快挙です。今度のインドネシアマスターズで、彼らがまた新たな偉業を達成できるのかとても楽しみです。
混合ダブルスで、BWFの世界選手権大会で4度も優勝を遂げた初の女子バドミントン選手として、あなたの名前はバドミントン界の歴史にしっかりと刻まれました。今年8月に開催された世界選手権グラスゴー大会での優勝という快挙によって、あなた自身も『ダイハツ インドネシアマスターズ 2018』の有力選手のひとりに挙げられていますね。
もちろん、皆さんの期待は十分感じていますが、それに対する不安はありません。余計なプレッシャーに負けないよう気合を入れるのみです。リオ五輪の時にマレーシアのゴー・リューイン/チャン・ペンスンペアと戦ったファイナルマッチの時も同じ気持ちで挑みました。
先ほども言いましたが、一年を幸先良くスタートさせるのに、インドネシアマスターズはうってつけの舞台です。年の始めからこのような大会があるということは、私にとって非常にラッキーなのです。この大会からアジア競技大会に向けての挑戦をスタートできます。この時期に、このような大きな大会があって良かったと思います。なぜならアジアのトップ選手たちはみんな、アジア競技大会に向けた準備をこの時期から始めるからです。今回のインドネシアマスターズは、私たち全員にとって特別な大会になるにちがいありません。
あなたはどのくらい長くトップに居続けることができると思いますか?また、試合中や試合前のプレッシャーにはどのように対処していますか?

私は自分自身がまだまだこの地位に居続けることができると信じています。もちろんそのための努力は怠らないつもりです。成功への近道はありませんので、常に進化し続けることが大事です。前向きに毅然たる態度でプレーすること。そうすれば間違いなく結果はついてくると信じています。
インドネシアマスターズで良い成績を残すことも含めて、来年新たな挑戦に向かうにあたっては、世界選手権での4度目の優勝は大きな励みとなっています。
繰り返しになりますが、私にとって今の最優先課題はインドネシアマスターズです。世界トップランクの選手たちと戦い、母国インドネシアで良い結果を出せるのを楽しみにしています。
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最後に、インドネシアや世界中にいるあなたのファンや、バドミントンファンにメッセージをお願いできますか?
世界中にいるすべてのバドミントンファンの皆さま、昨年は残念ながら中止になりましたが、インドネシアマスターズが2年ぶりに開催されます。ぜひカレンダーの1月23日〜28日に印を付けておいてくださいね。地元のファンの皆さまは、今から素晴らしいプレーを生で観戦できることが待ち遠しくて仕方ないのではないでしょうか?世界トップクラスの選手たちが、素晴らしいプレーや興奮をたくさんお届けすることを、この私が保証します!イストラ・スナヤン屋内競技場で、皆さまをお待ちしています。
※本インタビューは出場選手の決定前に行われたため、実際の出場選手は変更になる場合があります。 -
DAIHATSU Indonesia Masters 開催概要
名称 | DAIHATSU Indonesia Masters 2018 |
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日程 | 2018年1月23日(火)~ 2018年1月28日(日) |
会場 | イストラ・スナヤン屋内競技場 |
主管 | インドネシアバドミントン協会(PBSI) |
公認 | 世界バドミントン連盟(BWF) |
冠協賛 | ダイハツ工業株式会社 |
競技種目 | 男子単、男子複、女子単、女子複、混合複 |

リリアナ・ナッチル(1985年9月9日生まれ)
インドネシアの女子バドミントン選手。ダブルスを専門にしている。オリンピックで金メダルと銀メダルを各1個、BWF世界選手権で金メダル4個を獲得し、バトミントン史上もっとも偉大な混合ダブルス選手の1人と見なされている。
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