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ヒューリック・ダイハツ

Japan パラバドミントン

国際大会 2024 大会レポート

  • 開催日時:2024年10月22日(火)〜11月27日(日)
  • 開催場所:国立代々木競技場第一体育館

パリの熱気が東京に!国際大会で日本人選手が白熱した試合を展開!

10月22日から27日の6日間、『ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2024』が国立代々木競技場第一体育館で開催されました。この夏に行われたパリ大会でメダルを獲得した日本人選手たちにとっては凱旋大会となり、また惜しくもメダルを逃した選手や出場が叶わなかった選手にとっては、次の目標に向けた第一歩となる大会となりました。今大会では、多くの日本人選手が決勝に進出したほか日本人同士で頂点を争う試合もあり、白熱した試合に会場は大いに盛り上がりました。

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迫力ある速攻と息を呑む駆け引き!
日本人選手が持ち味を発揮して躍動!

粘り強いプレーに息を呑む会場!得点が決まるたびに大声援が!

緩急を使い分けた多彩な仕掛けとダイナミックなスマッシュが見どころの立位。混合ダブルス SL3-SU5では高い打点からの力強いスマッシュが持ち味の今井大湧選手、息のあった連携プレーを展開した伊藤則子選手のペアが相手に隙を与えない圧巻のプレーでストレート勝ち。今井選手はシングルスSU5も相手を圧倒する速攻を武器にストレート勝ちを収め、単複2冠を達成しました。また男子SL3では、藤原大輔選手がパリ大会で金メダルを獲得したインド人選手と粘り強いロングラリーを繰り広げ、最後には疲労困憊の中でも力を出し切ってフルゲームの末に見事勝利!日本人対決となった女子SL4では、このクラスで常にトップを走ってきた藤野遼選手に若手の澤田詩歩選手が挑み、フルゲームにもつれる大接戦を制して見事に国際大会初優勝を果たしました。
スピード感ある迫力の試合展開もあればロングラリーの駆け引きに息を呑む試合展開もあり、得点が入るたびに会場はヒートアップ。客席からは大きな拍手や声援が選手たちに贈られました。

絶対的世界王者と国際大会のコートを去るパイオニアが最後の共演

ロングショットとドロップショットを使い分けた試合運びの駆け引きと粘り強くシャトルを追いかけるチェアワークが見どころの座位(車椅子)。日本人対決となった男子WH1では、この大会を最後に選手を引退する村山浩選手が大山廉織選手の挑戦をフルゲームの末に退けて優勝。またパリ大会で2大会連続の金メダルを獲得した男子WH2の梶原大暉選手は長らくこのカテゴリーでライバルの松本卓巳選手との日本人対決を制しました。そして、男子ダブルスでは個人戦を制した村山選手と梶原選手のペアが松本選手・西村啓汰選手ペアとの決勝戦に臨み、フルゲームの末に単複2冠を達成。常にトップクラスのプレーで車椅子バドミントンをリードしてきた4人は真剣勝負ながらもハイレベルな戦いを心の底から楽しんでいる様子でした。

一方、女子WH1ではパリ大会で2大会連続の金メダルを獲得した世界王者の里見紗李奈選手が相手を寄せ付けない圧巻のプレーでストレート勝ち。総当たり形式で行われた女子WH2を制した山崎悠麻選手とペアを組むダブルスでもポーランド代表のペアをストレートで下して単複2冠を達成しました。長らくペアを組んできた里見選手と山崎選手は決勝戦でも抜群の連携を見せて観客を魅了。里見選手のパワーあるショットと山崎選手のベテランらしい技ありプレーが発揮された試合が終わると、会場からは割れんばかりの大きな拍手が二人に贈られました。

優勝者インタビュー

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村山 浩 選手(WH1男子シングルス/WH1-WH2男子ダブルス)

試合相手は(プレーの特徴が)分かりきっている仲間たちなので、とにかく楽しく、その中にも厳しさを。そういう姿勢で試合に臨みました。

個人的には、今大会で競技選手としては最後にしようと思っています。最後に国際大会でシングルスを勝てたのが本当によかったです。これからは日本代表チームを縁の下で支える役割を担えれば嬉しいですね。最初はパラバドミントンの世界が全くわからないところから始めて、本当に色々な人たちにお世話になりながら競技を続けてきました。これからは自分が今まで経験してきたことを活かしながら、バドミントンだけでなくパラスポーツ全体の底上げに協力できればと考えています。

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梶原 大暉 選手(WH2男子シングルス/WH1-WH2男子ダブルス)

シングルス、ダブルスともに優勝することができて嬉しいですし、よかったです。お互い手の内を知り尽くしていて練習も一緒にする相手ですが、本当にお互い出し尽くして試合を楽しむことができたのかなと思います。(国際大会で129連勝ですが)今日はミスをしてしまう場面も結構あったので、そこは反省点ですね。ただ、うまく自分で相手を回せたり、相手の嫌なことをすることはできていた部分もあったので、そこをミスをなくしてさらに磨きをかけれたらなと思います。 次の目標に向けていいスタートが切れましたが、ここでの反省点を活かしてまた成長していきたいなと思います。4年後に向けて1つひとつの試合を無駄にせずに、1日1日を大切にしながら進んでいきたいですね。

(競技引退する村山選手について)2019年頃からペアを組んで、たくさんお世話になりました。村山さんと一緒じゃなければ絶対にメダルは届かなかった。生意気なことも言いましたし、プレッシャーをかけたりしたのは申し訳なかったですが、一緒にプレーできて本当によかったです。この5年間が自分のバドミントン人生の中でもすごく大きなものになったと思います。

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里見 紗李奈 選手(WH1女子シングルス/WH1-WH2女子ダブルス)

皆さん、パリ大会が終わってしばらく休んでからトレーニングを再開されていると思うのですが、私はあまりバドミントンから離れる時間を作らずにここまでやってきました。パリでは自分自身の中で「もっと強くなりたい」「早く練習したい」と思っていたので。(女子の車椅子選手が少ない中で)これからは私が女子の車椅子バドミントンを引っ張っていく立場になっていくと思います。次の大会に向けて、試行錯誤をしながらしっかりと練習していきたいですね。

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山崎 悠麻 選手(WH2女子シングルス/WH1-WH2女子ダブルス)

日本で開催された国際大会でしっかり優勝できて、皆さんの応援の中で試合ができて本当によかったし、嬉しいです。パリ大会の直後でエントリーも少ない中でしたが、その中でもちゃんと優勝しよう、日本の皆さんにプレーを見てもらおうというのを励みにしてきました。

久しぶりにシングルスと二冠を獲ることができて、本当に嬉しいですね。「この試合は勝たなきゃ」と考えるといつも緊張したり気負ってしまうことがあったのですが、今回は楽しくプレーしているところを皆さんに見てほしいという気持ちが強かったので、その中でこうして二冠が獲れたので安心しています。

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藤原 大輔 選手(SL3男子シングルス)

日本で観客の後押しを受けてゴールドメダリストに勝利することができて、とても嬉しい気持ちです。(パリ大会の後で)お互いそんなに万全ではなかったと思いますが、多くの人にパリの感動をもう一度見せたいという思いで戦えたのは本当に良かったですね。我慢の展開でしたが勝敗を分けたポイントはメンタルだと思います。相手の方が実力は上でしたが、挑戦者としての気持ちを持ち続けて「自分はできる」と自分を信じ続けて1本1本粘り強くプレーできたのが良かったです。ここをスタートだと考えて、次の目標に向かって頑張っていきたいです。

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澤田 詩歩 選手(SL4女子シングルス)

藤野選手には過去の対戦でずっと負けていて、これまで目標にしてきた選手でしたので、国際大会の決勝で勝てたことがすごく嬉しいです。過去の試合映像や普段の練習から藤野選手の動きを研究して次の動きを読むことを目標にしてきたので、そうした準備が活きたことが嬉しかったですね。今回はフルゲームでの勝利になりましたが、次はストレートで勝利できることを目標に頑張っていきたいです。

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今井 大湧 選手(SU5男子シングルス/SL3-SU5混合ダブルス)

決勝戦では多くのお客さんに応援いただいて、とても気持ちのいい雰囲気で試合ができました。これからも日本チーム全員でパラバドミントンを盛り上げていければいいなと思います。混合ダブルスでは自分がスマッシュを入れて伊藤選手が前衛でプッシュするという形がとても綺麗にできたかなと思います。パリ大会を経験して今はどんな感情もプラスに変換できてバドミントンをとても楽しめているので、技術やフィジカルをもっと向上させていきたいですね。自分のクラスはアジア選手のレベルが非常に高いので、もっと実力をつけていきたいと思います。

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伊藤 則子 選手(SL3-SU5混合ダブルス)

久しぶりの決勝戦だったのですが、(今井選手と)2人で楽しもうという気持ちで臨みました。お互い少し緊張感はありましたが、1ゲーム目が終わった後にちょっと吹っ切れて、楽しんでプレーすることができました。しっかり勝って大会を締めくくりたいと思っていたので、このような形で結果が出せてよかったです。(ペアを組んだ)今井選手はすごく伸び伸びプレーしていて、(スマッシュを)本当に思いっきり振って決めてくれて、改めて心強いと感じました。

ダイハツ所属選手紹介

  • 梶原大暉選手
    (WH2男子シングルス/WH1-WH2男子ダブルス)

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  • 藤原大輔選手
    (SL3男子シングルス/SL3-SU5混合ダブルス)

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  • 今井大湧選手
    (SU5男子シングルス/SL3-SU5混合ダブルス)

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  • 澤田詩歩選手
    (SL4女子シングルス)

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日本の選手たちの激闘をフォトギャラリーで振り返りましょう!

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決勝戦 試合結果一覧

種目 選手名 試合結果
WH1
男子シングルス
村山 浩 (JPN) 2-1 大山 廉織 (JPN) 11-21 / 21-18 / 21-17
WH1
女子シングルス
里見 紗李奈 (JPN) 2-0 Cynthia Mathez (SUI) 21-10 / 21-9
WH2
男子シングルス
梶原 大暉 (JPN) 2-0 松本 卓巳 (JPN) 21-15 / 21-12
WH2
女子シングルス
山崎 悠麻 (JPN)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
WH1-WH2
男子ダブルス
梶原 大暉 (JPN) / 村山 浩 (JPN) 2-0
松本 卓巳 (JPN) / 西村 啓汰 (JPN)
21-19 / 22-20
WH1-WH2
女子ダブルス
里見 紗李奈 (JPN) / 山崎 悠麻 (JPN) 2-0
Natalia Grzyb (POL) / Anna Wolny (POL)
21-6 / 21-5
WH1-WH2
混合ダブルス
Jaime Aranguiz (CHI) / Man-Kei To (BEL) 2-1
Prem Kumar Ale (IND) / Alphia James (IND)
11-21 / 21-18 / 21-16
SL3
男子シングルス
Kumar Nitesh (IND) 1-2 藤原 大輔 (JPN) 16-21 / 21-18 / 19-21
SL3
女子シングルス
Coraline Bergeron (FRA)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SL4
男子シングルス
Sukant Kadam (IND) 2-0 Tarun Tarun (IND) 21-12 / 21-10
SL4
女子シングルス
藤野 遼 (JPN) 1-2 澤田 詩歩 (JPN) 21-16 / 17-21 / 17-21
SU5
男子シングルス
今井 大湧 (JPN) 2-0 Hardik Makkar (IND) 21-5 / 21-19
SU5
女子シングルス
Manisha Ramadass (IND) 2-0 豊田 まみ子 (JPN) 21-12 / 21-18
SL3-SL4
男子ダブルス
実施無し
SL3-SU5
女子ダブルス
実施無し
SL3-SU5
混合ダブルス
今井 大湧 (JPN) / 伊藤 則子 (JPN) 2-0
Surya Kant Yadav (IND) / Neeraj . (IND)
21-4 / 21-10
SL3-SL4&SL3-SU5
混合ダブルス
Umesh Vikram Kumar (IND) / Surya Kant Yadav (IND) 2-1
Sukant Kadam (IND) / Dinesh Rajaiah (IND)
21-5 / 20-22 / 21-16
SH6
男子シングルス
Wong Chun Yim (HKG) 0-2
Sivarajan Solaimalai (IND)
16-21 / 16-21
SH6
女子シングルス
Oliwia Szmigiel (POL)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SH6
男子ダブルス
Sudarsan Saravanakumar Muthusamy (IND) / Sivarajan Solaimalai (IND)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SU5
混合ダブルス
Hardik Makkar (IND) / Ruthick Ragupathi (IND)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SH6
女子ダブルス
実施無し
SH6
混合ダブルス
Chu Man Kai (HKG) / Choi Wing Kei (HKG)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定

ファンの皆さまの想いを、
選手たちを後押しする力に!
ダイハツは様々な活動で大会を盛り上げました

本大会の特別協賛を務めたダイハツは、『ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2024』の会場となった国立代々木競技場第一体育館で大会を盛り上げる活動を行いました。

屋外の展示スペースでは「タント」と「ムーヴキャンバス」の車両を展示し、来場者をお出迎え。

また会場内では出場選手への応援メッセージが書けるコーナーが用意されたほか、バドミントンの面白さを体験できるミニゲームも用意。試合の応援に会場を訪れた多くの方が足を止めてくださいました。

本大会の表彰式では、代表取締役副社長 星加宏昌、桑田正規が表彰プレゼンターを務め、大会を締めくくりました。

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ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2024
ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2024 大会レポート
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