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ヒューリック・ダイハツ

JAPAN パラバドミントン

国際大会2019大会レポート

  • 開催日時:2019年11月13日(水)〜17日(日)
  • 開催場所:国立代々木競技場第一体育館

世界の強豪選手が秋の東京に集結!

パラバドミントンのハイレベルな国際大会のひとつ『ヒューリック・ダイハツ JAPAN パラバドミントン国際大会2019』が、国立代々木競技場第一体育館にて 開催されました。
11月13日(水)〜17日(日)まで、5日間にわたって開催された大会には、世界35カ国から200名を越える選手たちが参加し、熱い戦いが繰り広げられました。また、会場となった国立代々木競技場第一体育館には、連日多くの来場者が訪れ、世界各国から集まった一流のパラアスリートたちによる熱戦に魅了されました。

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東京・代々木を舞台に、
日本選手たちが大活躍!

日本人選手で、最終日の17日(日)に行われた決勝に勝ち進んだのは、SL4女子シングルスの藤野遼選手とSU5女子シングルスの鈴木亜弥子選手。WH1-2女子ダブルスの里見紗李奈選手と山崎悠麻選手ペア、SL3-SU5女子ダブルスの伊藤則子選手と鈴木亜弥子選手ペアの4組5名。中でも注目は鈴木亜弥子選手で、本大会3連覇を狙うシングルスと、昨年に引き続いての連覇を狙うダブルスの双方に出場。2年連続2冠達成に向けて、決勝に挑むことになりました。

その鈴木選手は、まずはSU5女子シングルスの決勝に登場。中国のヤン・チウシャ選手を相手に序盤からエンジン全開で、第1ゲーム前半を11-5で折り返します。後半もそのままの勢いで行くかと思われましたが、ヤン選手も必死の猛攻で追い上げます。しかし結果的には鈴木選手が21-19で逃げ切り第1ゲームを先取。続く第2ゲームは追いつ追われつの接戦となり、手に汗握るラリーが続くゲーム展開でしたが、20-20から鈴木選手が2点連取し見事優勝。大会前の宣言通り、3連覇を達成しました。

しかし、伊藤則子選手とペアを組んで出場したSL3-SU5女子ダブルスでは、中国のチェン・フーファン選手とマー・フェイフェイ選手のペアに惜敗し、残念ながら2年連続2冠達成とはなりませんでした。

WH1-2女子ダブルス決勝に出場した里見紗李奈選手と山崎悠麻選手のペアは、リウ・ユートン選手とイン・モンルー選手の中国ペアを相手に、本大会一、二を争う程の大接戦を繰り広げました。第1ゲームを21-14で相手に取られ、第2ゲームも相手に有利なゲーム展開となりましたが、ゲーム中盤から驚異の粘りを見せ、終盤ついに並ぶとデュースの応酬を重ね、23-23までもつれる展開に。しかしそこから里見選手-山崎選手ペアが2ポイント連取し、優勝は第3ゲームに持ち越されます。これが本大会最終ゲームとなり、観衆はもちろんすでに試合を終えた選手たちもスタンドに集まり、会場全体が注視する中、運命の第3ゲームが始まります。序盤から激しいラリーが繰り広げがれ、一時は中国ペアがポイント連取して日本ペアを引き離しますが、中盤からの脅威の粘りで追い上げると、その勢いのまま、21-15で里見選手-山崎選手ペアが逃げ切り!フルセットまでもつれ込んだ大接戦を制し、見事優勝に輝きました。

優勝者インタビュー

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鈴木亜弥子選手(SU5女子シングルス)

大会前に「日本で作られた金メダルなので、他の国には持って行かれたくない」と話してたことを有言実行できて良かったです!
勝つためには、「とにかく拾って拾って拾うしかない!」という思いで拾い続け、その中でストレートで返すのか、クロスで返すのかを見極めながら戦いました。ヤン・チウシャ選手には、今年の春にトルコとドバイで連続して惨敗していたので、相手にあって自分にないものを考え、コーチからもさまざまな意見を聞き、ランニングの時間を増やすなどして脚力の強化をはかって挑みました。2年ぶりにヤン選手に勝ちましたが、2年前のレベルと比べると、お互いに成長できていたので、とても嬉しかったです。

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里見紗李奈選手(WH1-2女子ダブルス)

観客の皆さんにもハラハラドキドキさせてしまう試合でしたが、優勝できて嬉しい気持ちが一番です。相手は大会前から意識していたペアでした。1ゲーム目を取られて、もしかしたら勝てないかも知れないと思ったのですが、2ゲーム目を何とか競り勝つことができて、最終ゲームまで行けました。相手に自分たちの強みを潰されていたように感じたので、少し焦って戦い方を変えたのですが、一度冷静になって自分たちの得意とする戦い方に戻したのが良かったのだと思います。緊張感が続いた試合だったので、しっかりと勝ち切れて良かったという思いが込み上げてきて、思わず涙が出てしまいました。

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山崎悠麻選手(WH1-2女子ダブルス)

優勝することができて、率直に嬉しいです。
決勝戦の相手ペアはタッチが早かったので、1ゲーム目は苦戦しました。2ゲーム目を何とか競り勝てたのは良かったのですがホッとして気が緩んでしまいました。3ゲーム目はその気の緩みを引きずってしまい、リードを許してしまいましたが、いつもどおりのプレーを心掛けることで、自分たちのペースを取り戻すことができました。
また、ダブルスでは前の選手がどうしても狙われるので、試合中も里見選手に「がんばれ!」という声掛けを積極的にしました。
普段は海外遠征などで家族に会えない時間も多いので、今日会場に来ていた子どもたちに、カッコいいところを見せられて良かったです。

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日本の選手たちの熱戦の様子をご覧ください!

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決勝戦 試合結果一覧

種目 選手名 試合内容
SL3-SU5
ミックスダブルス
Lucas Mazur/Faustine Noel(フランス) 2-0 Ilker Tuzcu/Halime Yildiz(トルコ) 21-16、21-15
SL3
男子シングルス
Daniel Bethell(イングランド) 2-0 Pramod Bhagat(インド) 21-16、21-19
SH6
シングルス
Nagar Krishna(インド) 2-1 Krysten Coombs(イングランド) 20-22、21-17、21-12
SU5
男子シングルス
Liek Hou Cheah(マレーシア) 2-0 Suryo Nugroho(インドネシア) 21-16、21-17
SL3-SU5
女子ダブルス
Hefang Cheng/Huihui Ma(中国) 2-0 伊藤 則子/鈴木 亜弥子(日本) 21-13、21-8
WH2
男子シングルス
Jungjun Kim(韓国) 2-0 Ho Yuen Chan(香港) 21-18、21-14
WH1
女子シングルス
Sujirat Pookkham(タイ) 2-0 Menglu Yin(中国) 21-17、21-7
WH1-WH2
男子ダブルス
Jianpeng Mai/Zimao Qu(中国) 2-0 Jungjun Kim/Dong Seop Lee(韓国) 21-12、21-13
WH1-WH2
女子ダブルス
里見 紗李奈/山崎 悠麻(日本)2-1 Yutong Liu/Menglu Yin(中国) 14-21、25-23、21-15
SL4
女子シングルス
Hefang Cheng(中国) 2-0 藤野 遼(日本) 21-11、21-12
SU5
女子シングルス
鈴木 亜弥子(日本) 2-0 Qiuxia Yang(中国) 21-19、22-20
SL4
男子シングルス
Lucas Mazur(フランス) 2-0 Siripong Teamarrom(タイ) 21-9、21-8
WH1
男子シングルス
Zimao Qu(中国) 2-0 Jung Man Choi(韓国) 21-10、21-16
WH2
女子シングルス
Yutong Liu(中国) 2-0 Tingting Xu(中国) 21-15、21-15

今年もダイハツは、本大会を全力でサポート。
ファンの皆さまと共に、選手を応援しました。

本大会の特別協賛を務めるダイハツは、会場となった国立代々木競技場第一体育館のロビーに特別ブースを設置し、来場されたファンの方々に、パラバドミントンの魅力を伝えるパラバドミントン特集冊子を配布するなど、会場を盛り上げる活動を行いました。また体育館前のスペースに、新型車ロッキーおよび車椅子に乗ったまま後席へ乗車できるダイハツの福祉車両「タントスローパー」などを展示し、会場を訪れた方々に乗り心地を体感していただきました。 決勝後に行われた表彰式では、ダイハツ工業株式会社代表取締役社長 奥平総一郎が表彰プレゼンターを務めました。

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