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ヒューリック・ダイハツ

BWFパラバドミントン

世界選手権2022 大会レポート

  • 開催日時:2022年11月1日(火)〜11月6日(日)
  • 開催場所:国立代々木競技場第一体育館

世界の頂点を目指す強豪選手が秋の東京で火花を散らす!

2年に一度開かれる世界最高峰の大会で、日本では初開催となった『ヒューリック・ダイハツ BWFパラバドミントン世界選手権2022』が、国立代々木競技場第一体育館で行われました。
今大会は世界約49カ国、257名の選手が参加し、11月1日(火)~6日(日)の6日間にわたって熱戦を展開。
会場には多くの観客が訪れ、世界トップクラスのパラアスリートたちが繰り広げるハイレベルの熱い戦いに魅了され、大きな拍手を送っていました。

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東京・代々木の地で、日本人選手が躍動!
3種目で金メダルを獲得!

最終日の11月6日(日)に行われた決勝戦には、5種目に日本人選手が進出。
なかでも大きな注目を集めたのは前回大会WH1女子シングルスで優勝し、今大会ではWH1-WH2女子ダブルスにも山崎悠麻選手とのペアで決勝進出を果たしている里見紗李奈選手でした。

その里見選手はまず午前に、WH1女子シングルスの決勝戦に登場。
スイスのシンシア・マセズ選手と対戦しました。試合序盤は互いに譲らない展開でしたが、里見選手がサービスエースを決めるなどで流れを掴みます。
ここから試合は、完全に里見選手のペースに。21-9で第1ゲームを奪いました。
第2ゲームも巧みなラケットワークを駆使して、5連続ポイントを奪取。
終盤にも5連続ポイントをあげて相手を一気に突き放し、21-10と圧勝のストレート勝ちで大会2連覇を達成しました。

日本男子選手で唯一、決勝戦に進んだのはWH2男子シングルスの梶原大暉選手。韓国のキム・ジョンジュン選手と対戦しました。
試合序盤は互いに主導権を奪い合いながらも、やや梶原選手が先行する展開。
相手に連続ポイントを与えるなどで一時は同点に追い付かれますが、梶原選手に焦った様子は見られません。
逆に中盤以降に9連続ポイントをあげてリードを広げ、そのまま21-12で第1ゲームを奪います。
第2ゲームも勢いそのままに、序盤から突き進む梶原選手。ポイントを奪うごとに自分を鼓舞するかのように声を上げ、勢いを加速させます。
6連続、5連続と立て続けにスコアを積み重ね、終わってみれば21-11の圧勝。見事、金メダルに輝きました。

里見選手は午後からは山崎選手とともに、WH1-WH2女子ダブルスでエミネ・セッキン(トルコ)/マン・ケイトゥ(ベルギー)との決勝戦に臨みました。
試合立ち上がりは固さが見られた里見・山崎ペアでしたが、それでも相手にリードを許しません。
やがて山崎選手が見事なコントロールショットを決めるなどでリズムに乗り、21-11と10点の大差で第1ゲームを先取。
第2ゲームも中盤までは接戦でしたが、勝負どころで山崎選手がスマッシュ、クロスショットを相手コートに突き刺し、流れをたぐり寄せます。
終盤には4連続ポイントをあげ、その勢いのまま21-14で勝利して頂点に立ちました。

優勝者インタビュー

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梶原大暉選手(WH2男子シングルス)

(優勝して)うれしいのとホッとしたのと……やっぱり、うれしいです(笑)。
しっかり準備ができて、自分のバドミントンができたのと、応援の力が自分のパフォーマンスを上げてくれたことが大きいと思います。
昨日の夜から緊張していて、試合も最初は緊張しましたが徐々にほぐれてきて、いつもどおりにプレーすることができました。ミスをせず、相手を精神的に追い込んでいくバドミントンが自分の強み。
世界選手権のタイトルを獲れたのは、すごくうれしいです。

この1年はプレッシャーというか、いつ負けるかすごく不安な日々が続いていて、試合前もすごく不安でした。
でも今回の優勝でやっと、少し自信がつきました。
今後はもっとショットの精度を上げたり、種類が欲しいです。
体幹やパワーはまだまだ劣ると思うので、全体的にレベルアップしていきたいです。自分の伸びしろは、まだまだあると思っています。

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里見紗李奈選手(WH1女子シングルス/WH1-WH2女子ダブルス)

目標にしていた金メダルを獲ることができて、うれしいです。
シングルスは2連覇なので、これもすごくうれしいです。
シングルスはすごく緊張しながら入りましたが、コートに入って打つと緊張がなくなり、昨日の試合よりコートがよく見えて、サーブで崩して攻めるパターンが何度も決まりました。今回の大会を通じ、自分自身ではサーブが上手くなったなと感じました。これは、すごい収穫だと思います。

ダブルスは2人ともスロースターターなところがあり、序盤はちょっと不安定でしたが、しっかりと連続得点が取れ、2人で楽しくプレーをすることができました。(今大会は)勝たないといけないというプレッシャーをずっと感じていたので、優勝できて良かったです。

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山崎悠麻選手(WH1-WH2女子ダブルス)

今まで世界選手権のダブルスでメダルを獲ったことがなかったので、金メダルが獲れてうれしいです。
試合の最初のほうはお互いに声がかけられず、それが原因で今まではあまりなかったお見合いになったりして、ふたりともちょっと緊張していたように感じていました。
でもそのあとはしっかりと声をかけ合ったり、自分たち同士でぶつかってもレシーブに行けました。

(試合展開は)クリアショットで押して、相手は崩れると前に打ってくるので、そうなるとこっちも前に落とす。
そういう短いラリーで済ませようとしたのが、意外とハマりました。
これは練習していたし、私の好きなプレースタイル。それがしっかりできて良かったです。
お客さんの応援の声もうれしかったです。

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ダイハツ所属選手紹介

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藤原大輔選手(SL3男子シングルス)

東京パラリンピックに続いて、日本開催の世界選手権でついにシングルスでメダル獲得することができました。
パラバドミントンの世界に入って5度目の世界選手権でしたが、日本で開催されるこの大会でメダルを絶対に獲りたいと思ってました。
シングルスは、4回挑戦しましたが届きそうで届かなかったメダルです。
今回は久しぶりの有観客。子供達の声援やたくさんの応援が力になりました。
応援があったからこそ獲れたメダルだと思うので、本当に感謝しています。
来年からはいよいよパリ大会の選考をかけたツアーが始まりますが、その前に今年の締めくくりとなる日本選手権が来月福岡であるので7連覇してパリ大会へ弾みをつけたいです。

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今井大湧選手(SU5男子シングルス/ SL3-SU5混合ダブルス)

目標としていた優勝には届きませんでしたが、今年取り組んできた事や自分らしいプレーが出せたと思います。
今年は世界選手権で勝てるようにツアー中は色々なことにチャレンジしたり練習を積んできました。
自分の成長も感じられた大会でしたが、トップの選手との差も感じ悔しいです。
今回の試合の内容を見直して、来年のパリ大会に向けたポイントレースの準備をしたいと思います。

日本の選手たちの熱戦の様子を
ご覧ください!

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決勝戦 試合結果一覧

種目 選手名 試合結果
WH1
男子シングルス
Choi Jungman(KOR) 2-0 Jeong Jaegun(KOR) 21-9/21-17
WH1
女子シングルス
Sarina Satomi(JPN) 2-0 Cynthia Mathez(SUI) 21-9/21-10
WH1-WH2
男子ダブルス
Noor Azwan Noorlan/Muhammad Ikhwan Ramli(MAS) 0-2 
Rick Cornell Hellmann/Thomas Wandschneider(GER)
11-21/15-21
WH1-WH2
女子ダブルス
Sarina Satomi/Yuma Yamazaki(JPN) 2-0 
Emine Seckin(TUR)/Man-Kei To(BEL)
21-11/21-15
SL3
男子シングルス
Pramod Bhagat(IND) 2-0 Kumar Nitesh(IND) 21-19/21-19
SL3
女子シングルス
Oksana Kozyna(UKR) 2-1 Halime Yildiz(TUR) 20-22/21-18/21-14
SL4
男子シングルス
Lucas Mazur(FRA) 2-1 Fredy Setiawan(INA) 21-12/21-17
SL3-SU5
女子ダブルス
Lenaig Morin/Faustine Noel(FRA) 1-2 
Leani Ratri Oktila/Khalimatus Sadiyah(INA)
14-21/21-16/13-21
SU5
女子シングルス
Manisha Ramadass(IND) 2-0 Mamiko Toyoda(JPN) 21-15/21-15
SL3-SL4
男子ダブルス
Pramod Bhagat/Manoj Sarkar(IND) 1-2 
Hikmat Ramdani/Ukun Rukaendi(INA)
21-14/18-21/13-21
SL4
女子シングルス
Haruka Fujino(JPN) 1-2 Helle Sofie Sagoey(NOR) 9-21/21-19/10-21
SH6
混合ダブルス
Nilton Quispe Ignacio/Giuliana Poveda Flores(PER) 0-2 
Subhan Subhan/Rina Marlina(INA)
9-21/15-21
SH6
男子シングルス
Jack Shephard(ENG) 1-2 Chu Man Kai(HKG) 20-22/21-13/20-22
SU5
男子シングルス
Cheah Liek Hou(MAS) 2-0 Dheva Anrimusthi(INA) 21-14/21-12
SH6
女子シングルス
Giuliana Poveda Flores(PER) 0-2 Rina Marlina(INA) 14-21/14-21
SH6
男子ダブルス
Lee Daesung(KOR)/Natthapong Meechai(THA) 2-1 
Miles Krajewski(USA)/Vitor Tavares(BRA)
19-21/21-11/21-15
SU5
男子ダブルス
Dheva Anrimusthi/Hafizh Briliansyah Prawiranegara(INA) 2-0 
Mohamad Faris Ahmad Azri/Cheah Liek Hou(MAS)
21-13/21-12
SH6
女子ダブルス
Daria Bujnicka/Oliwia Szmigiel(POL) 0-2 
Rubi Milagros Fernandez Vargas/Giuliana Poveda Flores(PER)
13-21/14-21
SL3-SU5
混合ダブルス
Fredy Setiawan/Khalimatus Sadiyah(INA) 2-0 
Siripong Teamarrom/Nipada Saensupa(THA)
21-15/21-12
WH2
女子シングルス
Emine Seckin(TUR) 1-2 Pilar Jauregui(PER) 18-21/22-20/17-21
WH2
男子シングルス
Daiki Kajiwara(JPN) 2-0 Kim Jung Jun(KOR) 21-12/21-11
WH1-WH2
混合ダブルス
Choi Jungman/Lee Sun Ae(KOR) 2-0 
Yuri Ferrigno(ITA)/Pilar Jauregui(PER)
21-17/21-12

ファンの皆様と共に、
選手たちにエールを!
日本初開催となった本大会をダイハツは全力でサポートしました。

本大会の特別協賛を務めたダイハツは、会場となった国立代々木競技場第一体育館で大会を盛り上げる活動を行いました。
まず会場前では新型の「ムーヴキャンバス」と、車椅子に乗ったまま後席へ乗車できるダイハツの福祉車両「タントスローパー」が来場者をお出迎え。
会場を訪れた方々に、新しくなった車両をご覧いただきました。
これらの車両の写真を撮ると、特設ブースで行っている「シャトルで的あて」ゲームに挑戦でき、
的に命中させるとプレゼントがもらえるアトラクションも実施。
そして決勝後に行われた表彰式では、ダイハツ工業株式会社代表取締役社長 奥平総一郎、代表取締役副社長 星加宏昌が表彰プレゼンターを務めました。

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