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ヒューリック・ダイハツ

Japan パラバドミントン

国際大会 2023 大会レポート

  • 開催日時:2023年11月7日(火)〜11月12日(日)
  • 開催場所:国立代々木競技場第一体育館

パラバドミントンのトッププレイヤーが東京に集結!国際大会の舞台で日本選手が躍動!

BWF PARA BADMINTON WORLD CIRCUITのひとつである『ヒューリック・ダイハツ Japanパラバドミントン国際大会 2023』が、11月7日から12日の6日間、国立代々木競技場第一体育館で開催されました。この大会は、パリ大会を目指す選手たちにとって非常に重要な大会。会場には世界36カ国197名のトッププレイヤーたちが集結。その中で日本選手たちはスーパープレイを次々と繰り出し、世界各国の強豪選手と白熱した試合を繰り広げました。

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速攻の迫力と駆け引きの緊張感、
目が離せない試合展開が観客を魅了!

前日の悔しさをバネに、女王の貫禄を見せつけ3連覇を達成!

WH1女子シングルスの決勝戦に進出したのは、里見紗李奈選手。Japanパラバドミントン国際大会では2連覇、世界ランキング1位に君臨する「絶対王者」としてこの大会に出場しました。

第1ゲームを里見選手が力強い攻撃的なプレーで奪うと、第2ゲームでは相手のメン・ルー・イン選手も反撃。一時はポイントで先行を許す場面もありましたが、里見選手は持ち味である力強いショットや相手の背後を狙った鋭いスマッシュ、ラインギリギリを狙った技ありショットなどを駆使して最大7連続スコアを奪い逆転!ダブルス敗退の悔しさを晴らすストレート勝ち(21-11、21-19)で見事に今大会3連覇を達成しました。

パラバドミントンを始めて約6年、自身の腕を磨き続けて世界王者となった里見選手は、この大会の勝利で得た自信を胸に、次の目標に向けて挑戦を続けます。

観客が固唾を飲んで見守る白熱のラリー戦を制して、今大会初優勝!

WH2男子シングルスの決勝戦には、 世界ランキング1位の梶原大暉選手が登場。前回準優勝の雪辱を晴らすべく挑んだ、世界ランキング3位のチャン・ホゥウェン選手との試合は、白熱のラリー戦となりました。

試合は、長時間に渡って続くラリーの応酬の中で双方が仕掛けどころを探る展開に。手前に落ちるドロップショットや背後を狙うロブショットなどお互いの多彩な攻撃が観客を魅了しました。60分を超えた試合は、気が付くとコートを走るタイヤの音とシャトルを打つ音だけが響く世界となり、観客は試合の行方を固唾を飲んで見守りました。見事なチェアワークで落としそうなシャトルもギリギリのところで必死に追いつく梶原選手。そして長いラリーを制して得点を奪うと、梶原選手の大きな雄叫びと共に会場からも割れんばかりの歓声が上がりました。

手に汗握る点の取り合いとなった試合は、梶原選手が21-15、21-15のストレート勝ち。見事、Japanパラバドミントン国際大会で初優勝となり、公式戦93連勝と記録を更新しました。様々な試合を通じて努力と成長を続けてきた世界王者は、この勝利を力にさらなる高みを目指します。

悔しい敗戦もさらなるレベルアップに向けて収穫ある大会に。

SL4女子シングルスの決勝戦には、藤野 遼選手が出場。チェン・フーファン選手に挑みましたが、相手の多彩なショットが次々に決まり5-21、12-21で前回に続く準優勝に。また、WH1WH2男子ダブルスに出場した西村啓汰選手・松本卓巳選手ペアは、マイ・ジアン・ペン選手・クー・ジー・モー選手のペアに4-21、15-21で敗れ準優勝となりました。

いずれも優勝まであと一歩の結果となりましたが、試合後に藤野選手は「相手は日本の選手にはない配球をしてくるタイプの選手でショットや配球の質・精度も他の選手とは大きく違う。今回は“当たって砕けろ”の気持ちで臨みましたが、もっと高いレベル練習を続けてこの差を埋めていきたいです。」と今後の目標を語ると、西村選手・松本選手も「日本の大会で決勝に残り、メダル獲得ができて嬉しい。会場の応援にも感謝しています。まだ満足できる結果ではないのでもっと練習して次の試合に挑みたいです。」と前向きな姿勢を示しました。

優勝者インタビュー

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里見 紗李奈 選手(WH1女子シングルス )

日本での大会だったので、メンタル面では観客の皆さんの応援がとても力になり、みんなで一緒に戦っているという気持ちでした。メン・ルー・イン選手とは世界選手権でも対戦する可能性が高いので、次の試合に向けて“自分が一番苦戦した試合”を振り返って、しっかり対策していきたいです。そしてダブルスもしっかり準備して自分自身の課題を克服していきたいと思います。

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梶原 大暉 選手(WH2男子シングルス)

Japanパラバドミントン国際大会では初優勝となりましたが、皆さんが応援してくれる前で優勝できてよかったし安心しています。次の世界選手権に向けてシングルス・ダブルス両方で金メダルを獲得できるよう、これからも練習を頑張っていきたいと思います。

日本の選手たちの激闘をフォトギャラリーで振り返りましょう!

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決勝戦 試合結果一覧

種目 選手名 試合結果
WH1
男子シングルス
QU Zi Mo (CHN) 2-0 Muhammad Ikhwan RAMLI (MAS) 21-9 / 21-9
WH1
女子シングルス
里見 紗李奈 (JPN) 2-0 YIN Meng Lu (CHN) 21-11 / 21-19
WH2
男子シングルス
梶原 大暉 (JPN) 2-0 CHAN Ho Yuen (HKG) 21-15 / 21-15
WH2
女子シングルス
LIU Yu Tong (CHN) 2-0 LI Hongyan (CHN) 21-10 / 21-10
WH1-WH2
男子ダブルス
松本 卓巳 (JPN) / 西村 啓汰 (JPN) 0-2
MAI Jian Peng (CHN) / QU Zi Mo (CHN)
4-21 / 15-21
WH1-WH2
女子ダブルス
CHAOYUE Fan (CHN) / LI Hongyan (CHN) 0-2
LIU Yu Tong (CHN) / YIN Meng Lu (CHN)
9-21 / 14-21
WH1-WH2
混合ダブルス
CHAN Ho Yuen (HKG) / Man-Kei TO (BEL) 2-0
Jit Thye CHEW (MAS) / Alphia JAMES (IND)
21-7 / 21-9
SL3
男子シングルス
Pramod BHAGAT (IND) 2-0 Manoj SARKAR (IND) 21-16 / 21-19
SL3
女子シングルス
SYAKUROH Qonitah Ikhtiar (INA) 1-2 Zuxian XIAO (CHN) 14-21 / 21-16 / 14-21
SL4
男子シングルス
Mohd Amin BURHANUDDIN (MAS) 2-0 Fredy SETIAWAN (INA) 21-15 / 21-19
SL4
女子シングルス
藤野 遼 (JPN) 0-2 CHENG He Fang (CHN) 5-21 / 12-21
SU5
男子シングルス
Suryo NUGROHO (INA) 1-2 FANG Jen-Yu (TPE) 15-21 / 21-16 / 17-21
SU5
女子シングルス
Thulasimathi MURUGESAN (IND) 0-2 YANG Qiu Xia (CHN) 7-21 / 14-21
SU5
男子ダブルス
Muhammad Fareez ANUAR (MAS) / CHEAH Liek Hou (MAS)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SL3-SL4
男子ダブルス
Deep Ranjan BISOYEE (IND) / Manoj SARKAR (IND) 1-2
Nehal GUPTA (IND) / Naveen SIVAKUMAR (IND)
19-21 / 21-18 / 17-21
SL3-SU5
女子ダブルス
Leani Ratri OKTILA (INA) / Khalimatus SADIYAH (INA) 0-2
Manasi Girishchandra JOSHI (IND) / Thulasimathi MURUGESAN (IND)
16-21 / 11-21
SL3-SU5
混合ダブルス
Hikmat RAMDANI (INA) / Leani Ratri OKTILA (INA) 2-0
Fredy SETIAWAN (INA) / Khalimatus SADIYAH (INA)
21-15 / 21-13
SH6
男子シングルス
CHU Man Kai (HKG) 1-2 Natthapong MEECHAI (THA) 21-17 / 6-21 / 19-21
SH6
女子シングルス
LIN Shuangbao (CHN) 0-2 LI Fengmei (CHN) 17-21 / 15-21
SH6
男子ダブルス
Sudarsan Saravanakumar MUTHUSAMY (IND) / Dhinagaran PANDURANGAN (IND)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SH6
女子ダブルス
実施無し
SH6
混合ダブルス
Natthapong MEECHAI (THA) / Chai SAEYANG (THA) 2-1
LIN Naili (CHN) / LI Fengmei (CHN)
21-18 / 11-21 / 22-20

フォトギャラリー

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ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2023
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