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ヒューリック・ダイハツ

Japan パラバドミントン

国際大会 2025 大会レポート

  • 開催日時:2025年11月5日(水)〜11月9日(日)
  • 開催場所:静岡県草薙総合運動場体育館(このはなアリーナ)

世界のトッププレイヤーが静岡に!国際大会で日本人選手が熱い試合を展開!

11月5日から9日の5日間、『ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2025』が静岡県の草薙総合運動場体育館(このはなアリーナ)で開催されました。これまで東京都内で開催されてきた本大会が、東京以外で開催されるのは初めてということもあり、地元の方々も多数来場し世界レベルのパラバドミントンの試合を体感しました。多くの感動を生み出したパリ大会から1年あまり。新たな目標に向けて着実に成長を続ける選手たちの白熱したプレーに、会場は大いに盛り上がりました。

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迫力ある試合展開と白熱する駆け引きが観客を魅了!
日本人選手の躍動に会場もヒートアップ!

国際大会の決勝戦でラブゲームを達成!圧倒的な強さで観客を魅了!

息を呑むラリーの駆け引きと迫力あるスマッシュが見どころの立位。決勝戦最初の試合には、女子シングルスSL3の河合紫乃選手が登場しました。小学生からバドミントンを始め、実業団選手としても活躍していた河合選手は、下肢に障がいを負ったのちパラフェンシングの日本代表選手に。そして、障がいが進行したことにより左下肢を切断する手術を受けたのち、パラバドミントンに転向。再びラケットを持ち世界への挑戦を続けています。本大会には初出場となった河合選手は、決勝の舞台でも対戦相手に一切の隙を見せない圧倒的な強さを見せつけ、第1ゲームを21−2で取ると、第2ゲームは相手に1ポイントも与えない「ラブゲーム」を達成。圧勝で大会初優勝を果たしました。

“次の1ポイント”を懸けた白熱のラリーに、会場の興奮も最高潮!

同じく立位の男子シングルスSL3の決勝戦には、藤原大輔選手が登場。世界ランク1位の経験もあるインド人選手との激戦を繰り広げました。相手にポイントを先行される苦しい展開ながら、藤原選手は相手の強力なスマッシュによる速攻を巧みにしのぎながらチャンスを伺い、持ち味であるパワーのあるスマッシュで応戦。激しいラリーのなかでも相手のアウトも見極める冷静さも見せながら得点を重ねて追い上げていきます。第1ゲームを21−17で逆転勝利すると、会場のボルテージは最高潮に。緊迫したポイントの取り合いとなった第2ゲーム以降は、次の1ポイントを争う白熱したラリーを固唾を飲んで見守り、藤原選手がポイントを獲得すると静まり返った会場に割れんばかりの大歓声が巻き起こる展開に。大人だけでなく小さな子どもからも「がんばれー!」という声援が会場に響き渡りました。熱戦を繰り広げる2人が会場全体を盛り上げてフルゲームまでもつれた試合は、惜しくもゲームカウント1−2で藤原選手が敗れてしまいましたが、最後まで全力を出し切った藤原選手の情熱あふれるプレーに、会場からは惜しみない拍手が贈られました。

ライバルを寄せ付けない強さを誇る世界王者が、静岡の舞台で躍動!

ロングショットとドロップショットを使い分けたラリーの駆け引きとコートの中を縦横無尽に動きまわりシャトルを追いかけるチェアワークが見どころの座位(車椅子)。男子ダブルスWH1-WH2の決勝戦には西村啓汰選手・梶原大暉選手のペアが登場。巧みなチェアワークと緩急を織り交ぜたショットで相手ペアを翻弄し、着実に得点を重ねていきます。相手の攻撃も2人でフォローしあいながらしのぎ、得点が決まると2人で大きな声を出してお互いを鼓舞。最後まで相手の追い上げを許さない圧巻の攻撃力で、優勝を飾りました。また、世界ランキング1位に君臨する梶原大暉選手は、男子シングルスWH2の決勝戦にも登場。ロングショットの駆け引きのなかから様々な種類のショットを巧みに繰り出し積極的に相手の隙を攻めていく積極的なプレーで得点を重ね、盤石の試合運びで優勝しました。

そして、女子シングルスWH1の決勝戦には、こちらも世界ランク1位の里見紗李奈選手が登場。相手をコートの前後に動かす試合運びと相手に一切の隙を見せないチェアワークを展開しながら、身体のバネを活かしたパワーあるショットと相手の隙をつく技ありのショットを巧みに使い分け、こちらもゲームカウント2−0のストレートで優勝。王者の貫禄で試合会場を魅了しました。

優勝者インタビュー

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里見 紗李奈 選手(女子シングルスWH1)

相手選手とは予選でも対戦していましたが、決勝になるとレベルが上がってくるんだろうなと思い、さらに気を引き締めて試合に臨みました。ミスなく楽しく試合ができてよかったと思っています。昨年のパリ大会を終えてから、「もっと圧倒的に勝ちたい」という思いがさらに強くなったので、それからはモチベーションを落とすことなくチェアワークや技術、戦術的な部分の練習を続けています。来年には世界選手権やアジア大会を控えているので、挑戦者という気持ちを持ち続けて頑張っていきたいと思います。

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梶原 大暉 選手(男子シングルスWH2/男子ダブルスWH1-WH2)

シングルスでは全試合で1ゲームも失わずに勝利することを目標にしていたので、それが達成できてよかったと思います。決勝でもミスなく試合ができたと思いますが、失点シーンについては課題として持ち帰ってさらに強化していきたいと思います。ダブルスに関しては、まず西村選手と一緒に優勝できたというのが次への自信につながると思います。今日の試合では西村選手の良さと自分自身の良さを組み合わせて発揮することができました。連続失点してしまうシーンもあったので、しっかりと振り返って次の大会に臨みたいと思います。

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河合 紫乃 選手(女子シングルスSL3)

この大会は完全優勝することを目標にしていたのですが完璧な試合ができたのではないかと思います。自分にとっては初めて日本での国際大会になりましたが、家族や友人、会社の方々がたくさん応援に来てくれて、応援がとても力になりました。1年前、脚を切断する手術をした私は観客席から(この大会の)試合を観ている状態でしたが、1年後のいま自分がここに立てて本当によかったし、まさかここまで戻ってこれるとは思っていなかったし、そして試合をたくさんの人に見てもらえて。とても思い出に残る大会になりました。引き続き、世界の頂点を目指して頑張っていきたいと思います。

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西村 啓汰 選手(男子ダブルスWH1-WH2)

試合ではしっかり動きながら相手のショットを拾って、粘り強く攻めのタイミングを伺っていこうと考えていたので、それが序盤からできて流れよく進められたかなと思います。相手のペアも強いので、しっかりと勝てたのはよかったですね。梶原選手とのペアは半年くらいになり、現在は練習やトレーニングも一緒にやっていますが、ひとつひとつの練習でも「次に負けたら、また試合に出られないかもしれない」という危機感を持って取り組むようにしています。練習内容は変わっていませんが、その質を高められるようにチェックしていますね。この大会ではシングルスでは敗退してしまったのですが、シングルスの力がダブルスにも直結するのが車椅子バドミントンだと思いますので、シングルスでも優勝できるような実力をつけられるよう努力を続けていきたいと思います。

ダイハツ所属選手紹介

  • 梶原大暉選手
    (WH2男子シングルス/WH1-WH2男子ダブルス)

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  • 藤原大輔選手
    (SL3男子シングルス)

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  • 今井大湧選手
    (SU5男子シングルス)

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  • 友寄星名選手
    (WS-WH1女子シングルス)

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日本の選手たちの激闘をフォトギャラリーで振り返りましょう!

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決勝戦 試合結果一覧

種目 選手名 試合結果
WH1
男子シングルス
Muhammad Ikhwan RAMLI (MAS) 2-0 江口 翔一郎 (JPN) 21-13 / 21-12
WH1
女子シングルス
里見 紗李奈 (JPN) 2-0 Cynthia MATHEZ (SUI) 21-8 / 21-5
WH2
男子シングルス
梶原 大暉 (JPN) 2-0 Rick Cornell HELLMANN (GER) 21-6 / 21-6
WH2
女子シングルス
XU Tingting (CHN) 2-0 Pilar JAUREGUI (PER) 21-8 / 21-15
WH1-WH2
男子ダブルス
梶原 大暉 (JPN) / 西村 啓汰 (JPN) 2-0
Muhammad Ikhwan RAMLI (MAS) / Noor Azwan NOORLAN (MAS)
21-8 / 21-14
WH1-WH2
女子ダブルス
Man Kei TO (BEL) / XU Tingting (CHN) 2-0
Guang-Chiou HU (TPE) / I-Chen YANG (TPE)
21-12 / 21-19
WH1-WH2
混合ダブルス
Rick Cornell HELLMANN (GER) / Cynthia MATHEZ (SUI) 2-0
Yu-Yu ONG (TPE) / I-Chen YANG (TPE)
21-12 / 21-19
SL3
男子シングルス
Pramod BHAGAT (IND) 2-1 藤原 大輔 (JPN) 17-21 / 21-19 / 21-10
SL3
女子シングルス
河合 紫乃 (JPN) 2-0 Mandeep Kaur MANDEEP KAUR (IND) 21-2 / 21-0
SL4
男子シングルス
Naveen SIVAKUMAR (IND) 2-0 Sukant KADAM (IND) 21-14 / 21-14
SL4
女子シングルス
実施無し
SU5
男子シングルス
CHEAH Liek Hou (MAS) 2-1 FANG Jen-Yu (TPE) 21-14 / 19-21 / 21-18
SU5
女子シングルス
Thulasimathi MURUGESAN (IND) 2-0 Manisha RAMDASS (IND) 21-15 / 21-15
SU5
男子ダブルス
Mohamad Faris AHMAD AZRI (MAS) / CHEAH Liek Hou (MAS) 2-0
Hardik MAKKAR (IND) / Ruthick RAGUPATHI (IND)
23-21 / 21-13
SL3-SL4
男子ダブルス
Pramod BHAGAT (IND) / Sukant KADAM (IND) 2-1
Jagdish DILLI (IND) / Naveen SIVAKUMAR (IND)
21-17 / 18-21 / 21-16
SL3-SU5
女子ダブルス
Manasi Girishchandra JOSHI (IND) / Thulasimathi MURUGESAN (IND)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SL3-SU5
混合ダブルス
Pramod BHAGAT (IND) / Manisha RAMDASS (IND) 2-0
Kumar NITESH (IND) / Thulasimathi MURUGESAN (IND)
21-19 / 21-19
SH6
男子シングルス
Krishna NAGAR (IND) 2-0 Miles KRAJEWSKI (USA) 22-20 / 21-13
SH6
女子シングルス
Nithya Sre SUMATHY SIVAN (IND) 2-0 Rubi Milagros FERNANDEZ (PER) 21-16 / 21-9
SH6
男子ダブルス
NILTON QUISPE IGNACIO (PER) / Hector Jesus SALVA TUNQUE (PER)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SH6
女子ダブルス
CHOI Wing Kei (HKG) / Rubi Milagros FERNANDEZ (PER)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定
SH6
混合ダブルス
Nagar KRISHNA (IND) / Nithya Sre SUMATHY SIVAN (IND)
※グループリーグの結果で、優勝者が決定

ファンの皆さまの想いを、
選手たちを後押しする力に!
ダイハツは様々な活動で大会を盛り上げました

本大会の特別協賛を務めたダイハツは、『ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2025』の会場となった草薙総合運動場体育館(このはなアリーナ)で大会を盛り上げる様々な活動を行いました。

屋外の展示スペースでは、今年6月にフルモデルチェンジをした軽乗用車「ムーヴ」や「タント・スローパー」(福祉車両)を展示。

また会場内では、バドミントンの面白さを体験できるミニゲームやパラバドミントンを初めて観る方でもルールなどがわかるパネルの展示を展開。出場選手への応援メッセージが書けるコーナーも用意され、試合の応援に会場を訪れた多くの方が足を止めてくださいました。

そして、試合終了後に行われた表彰式では代表取締役副社長 星加宏昌が表彰プレゼンターを務め、大会を締めくくりました。

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ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2025
ヒューリック・ダイハツ Japan パラバドミントン国際大会 2025 大会レポート
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