8月14日から3日間にわたって、北海道札幌市の「北海道立総合体育センター(北海きたえーる)」で開催された『第18回ダイハツ全国小学生ABCバドミントン大会』。
各都道府県の予選を勝ち抜いてきた代表選手たちの熱い戦いを、小椋 久美子さんがレポートします。
小学生選手のレベルの高さにびっくり!
今回、全国大会を会場で見て感じたのは、「今の小学生たちはホントにレベルが高い!」ということです。私たちが小学生の頃よりも、確実にレベルが上がっていると思います。各選手、ラケットとシャトルの感覚が良いというか、ショットもしっかり打てているし、スピンのかけ方やフェイントのかけ方など、ジュニアとは思えないレベルで、フットワークも柔軟に動けていて、全体的に技術力が上がっていると感じました。特に今回は、各都道府県の予選を勝ち抜いてきた強豪たちの戦いだったので、見応えのある試合がたくさんありました。
印象に残ったのは、この選手!
今大会で一番印象に残ったのは、やはり決勝戦。特に女子Aグループの決勝で勝利した、石岡 空来選手(北北海道代表)のプレーには光るものを感じました。長身から繰り出される、上からのショットが特に良かったです。技術面でもラケットの面の使い方やインパクトのセンスもあって、プレーに幅を感じました。また、全国大会決勝という大舞台でも動じないメンタルの強さもありますし、今大会の出場選手の中でも圧倒的な存在といえるでしょう。身長もまだ伸びるでしょうし、これからもっと練習や経験を積んで、さらにキレの良さや緩急の付け方などを身につければ、まだまだ成長する可能性があります。将来が楽しみな選手です。
男子Aグループの決勝を戦った沖本 優大選手(広島県代表)と中川 友那選手(埼玉県代表)の2人も印象に残りました。中川選手はシャトルの感覚やフェイントの使い方など、一つひとつのプレーにセンスが感じられます。一方の沖本選手は、とにかく“読みが良い”選手です。読みが良いということは、状況判断が瞬時にしっかりできているということ。これは強い選手の絶対条件です。この2人が戦った決勝戦はまさに熱戦で、かなり見応えがありました。
他に印象に残った選手としては、女子ではBグループで優勝した平田 涼選手(茨城県代表)です。彼女も身長が高くて、緩急自在のプレーができるセンスの良さを感じました。堂々とした焦らないプレースタイルで、攻めだけではなく、場面に応じて臨機応変な体の使い方ができる選手です。これから練習を積んで、フットワークやスピード感を付けていくと、もっと強くなる選手だと思います。
男子では、Bグループで優勝した澤田 修志選手(北北海道代表)が面白いプレーをしていました。とにかくショットが読めないというか、次にどんなショットを打ってくるのか分かりにくいプレーをする選手で、相手選手はかなりプレッシャーを感じるはずです。バック奥からストレートに打つショットにキレがあり、これが彼のエースショットになっていました。全体的には技術力の高さを感じましたが、まだ体にブレがあるので、今後はもっと腹筋を鍛えて、軸をしっかりと保つ練習をすれば、もっと安定すると思います。
優勝選手インタビュー
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優勝した率直な感想は?
うれしいです。
今の気持を伝えたい人は?
これまで支えてくれた、いろいろな人たちです。
優勝できた理由は?
日頃の練習の成果がすべて発揮できたからだと思います。
次の目標は?
日本一になったので、次は世界で活躍できる選手になりたいです。
好きな選手は?
ヤン・ウ・ヨルゲンセン選手。
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優勝した率直な感想は?
すごくうれしいです。
今の気持を伝えたい人は?
いままで支えてくれたみんなに伝えたいです。
優勝できた理由は?
強い気持ちで向かっていけたことです。
次の目標は?
全国小学生バドミントン選手権大会で優勝することです。
好きな選手は?
リー・チョンウェイ選手。
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優勝した率直な感想は?
最高にうれしいです。
今の気持を伝えたい人は?
少年団の人たちです。
優勝できた理由は?
相手の流れではなく、自分の流れでずっといけたからだと思います。
次の目標は?
全国小学生バドミントン選手権大会で優勝することです。
好きな選手は?
リン・ダン選手とリー・チョンウェイ選手。
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優勝した率直な感想は?
まずは感謝とうれしい気持ちでいっぱいです。
今の気持を伝えたい人は?
コーチの方々や、いつも私を支えてくださったみなさんです。
優勝できた理由は?
練習相手をしてくれたチームのみんなや、コーチや、お母さんのご指導のおかげだと思います。
次の目標は?
次は全国小学生バドミントン選手権大会に
向けて頑張りたいです。好きな選手は?
髙橋 礼華選手と松友 美佐紀選手。
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優勝した率直な感想は?
これまでの練習の成果が出て、とてもうれしいです。
今の気持を伝えたい人は?
コーチやお父さんやお母さんです。
優勝できた理由は?
これまでの練習してくれたコーチと、自分の気持ちでできたと思います。
次の目標は?
3年生でも活躍できるようになりたいです。
好きな選手は?
リー・チョンウェイ選手。
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優勝した率直な感想は?
すごくうれしいです。
今の気持を伝えたい人は?
チームのみんなです。
優勝できた理由は?
いっぱい練習したし、みんなと練習したからだと思います。
次の目標は?
また優勝したいです。
好きな選手は?
奥原 希望選手。
今大会を振り返って
今回の大会に出場した選手たちは、とても有意義な経験を積んだと思います。
私は小学6年生の時に初めて全国大会に出場し、そこで“全国レベルの壁”にぶち当たりましたが、低学年からこのような大会に出場する選手たちは、早くから全国レベルのライバルたちと試合をすることで、今の自分の立ち位置や、自分に足りないものを知ることができます。また、全国大会のコートで戦うという経験を積むことで、大舞台に対しての怖さもなくなります。
今大会を通して、彼らは技術面もメンタル面も一回り成長したのではないでしょうか。
今回改めて小学生選手たちの一生懸命なプレーを見て、私はバドミントンを始めた頃の、ただひたすらにシャトルを追いかけていた気持を思い出しました。世界で戦っているシニアの選手たちにも、機会があればぜひ彼らのプレーを見てもらって、バドミントンを始めた頃の“初心”を思い出して欲しいと思います。
小学生選手たちへのメッセージ
私たちの時代と比べて、今の小学生たちのバドミントン環境は非常に恵まれています。それは、世界で戦っている先輩たちの頑張りや、日本のバドミントンをもっと強くしたいという思いで環境を整えてくれている大人たちの努力によるものです。バドミントンが好きで、勝ちたい、強くなりたいという気持ちを持っているのなら、決してぶれずに、ただひたすらに、がむしゃらに、一生懸命練習をして、たくさんの試合や経験を積んでください。世界大会やオリンピックで活躍した先輩たちのおかげで、皆さんにとっても世界は手の届く場所になりました。全国大会を経験して感じた喜びや悔しさなど、今の気持を忘れずに、これからもまっすぐにバドミントンと向き合っていってください。
会場レポート
開会式終了後には、パラバドミントン選手によるパラバドミントン競技のデモンストレーションが行われ、大会出場選手や来場された皆さんから大きな拍手がおくられました。
会場の駐車場では「愛車の無料日常点検」が実施されました。お車で来場された大会関係者の方を対象に、ダイハツのサービススタッフによる無料点検サービスが行われました。
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- BADMINTON TALENT DEVELOPMENT PROGRAMME 2019 A Collaboration Between MOE & PERODUA
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ダイハツさんのブースで配布されていた応援グッズやドリンク、選手に配布されていたオリジナルタオルなど、選手にとっては全国大会出場の記念になりますし、応援に付き添ってきた親御さんやチームの方々にとっても、うれしいプレゼントになったのではないでしょうか。
ジャパンオープンに出場する選手に向けた応援メッセージを募集するコーナーや、全日本の選手たちのパネルの前では、笑顔で記念写真を撮っている子どもたちも大勢いましたし、会場全体が賑やかに盛り上がって、とても良い雰囲気でした。