

第10回 DAIHATSU
日本障がい者バドミントン
選手権大会 大会レポート
- 開催日時:2024年12月14日(土)~2024年12月15日(日)
- 開催場所:静岡市中央体育館
全国から集まった選手たちが日本一を目指して熱い闘いを展開!
2024年12月14日(土)~15日(日)の2日間にわたり、「第10回 DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会」が開催されました。会場となったのは、静岡県静岡市にある静岡市中央体育館。全国から日本一を目指して集まった選手たちは、快晴となった静岡の地でこれまでのトレーニングの成果を発揮すべく熱戦を展開。選手たちを応援する観客席からも熱い声援が送られました。 |
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スピード感のあるラリーから巧みな駆け引きまで、熱い闘いを展開!
12月14日(土)は男女シングルスの試合が開催。会場に用意された9つのコートでは、各クラスにエントリーした選手たちがそれぞれの持ち味を生かして白熱の攻防戦を繰り広げました。腕や脚に障がいがあったり知的障害のある選手が闘う立位のクラスでは、健常者のバドミントンと変わらないパワフルなスマッシュの応酬やフットワークを活かした迫力のある攻防、相手のスペースを巧みに狙った技ありショットが魅力。熾烈なラリーの中から得点が決まると、選手たちからは大きな雄叫びが上がり会場も盛り上がりました。一方、車いすのクラスでは、激しいチェアワークによるラリーの応酬や身体のバネを活かしたパワフルなショット、相手の隙をつく技ありのコントロールショットが見どころ。車椅子男子の各クラスは男女混合で行われ、共に世界王者の梶原大暉選手(男子WH2)に女子選手が、里見紗李奈選手(女子WH1)に男子選手が挑むという普段は見られない組み合わせの試合も行われました。

試合コートでは午後になると続々と優勝者が誕生。総当たり形式で行われたWH2では梶原大暉選手が全勝で大会5連覇を達成したほか、女子SL3では河合紫乃選手が初出場・初優勝を果たし試合後には涙を見せるシーンも。女子SL4では、10月に東京行われた国際大会でも優勝を争った澤田詩歩選手と藤野遼選手がライバル対決を展開し、接戦の末に藤野選手がリベンジを果たしました。そのほか、女子SU5+では杉野明子選手が、女子SH6では鈴木優香選手がそれぞれ優勝となりました。

一方、決勝戦が行われた各クラスでは、予選リーグ・トーナメントを勝ち抜いてきた選手たちが優勝を目指して熱い試合を展開。男子SL3では強靭なスタミナとフットワークが持ち味の藤原大輔選手が相手を寄せ付けない圧巻のプレーで第1回大会からの連続優勝記録を伸ばし、男子SL4では中村海斗選手が接戦を制して3連覇。男子SU5+では高い打点からのパワフルなスマッシュが持ち味の今井大湧選手がストレート勝ちで7連覇を達成しました。また車いすの男子WH1では大山廉織選手が前回優勝の西村啓汰選手を破り初優勝。女子WH1では世界王者の里見紗李奈選手が若手の友寄星名選手の挑戦を退けて6連覇を果たしました。そのほか、男子SH6では畠山洋平選手、男子ID7では中野林太郎選手、女子ID7では内田典子選手がそれぞれ優勝となりました。

12月15日(日)には、男女ダブルスの試合が開催。各クラスで前衛・後衛の息のあった連携プレーや思わず息を呑む緊張感のある駆け引き、力強いスマッシュによるパワープレーやフットワークを活かしたリターンで反撃のチャンスを伺う攻防など各コートで熱い闘いが展開されました。男女混合の総当たり形式で行われたWH1-WH2では久しぶりのペア結成となった西村啓汰選手・梶原大暉選手が優勝したほか、男子SU5+ではシングルスで共に連続優勝記録を伸ばした藤原大輔選手・今井大湧選手ペアがダブルスで悲願の初優勝。男子SL3-SL4では広井拓選手・末永敏明選手ペアが通算6回目の優勝となったほか、SH6では上野智哉選手・佐藤博紀選手ペア、男子ID7では中野林太郎選手・田中和弥選手ペア、女子ID7では千葉すず選手・花澤杏奈選手がそれぞれ優勝となりました。
優勝者インタビュー
シングルス:12月14日(土)
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男子シングルス WH1
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女子シングルス WH1
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男子シングルス WH2
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男子シングルス SL3
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女子シングルス SL3
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男子シングルス SL4
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女子シングルス SL4
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男子シングルス SU5+
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女子シングルス SU5+
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男子シングルス SH6
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男子シングルス ID7
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女子シングルス ID7
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女子シングルス SH6
鈴木優香(東京都)
自分が優勝できると思っていなかったので、とても嬉しいです。子育てが終わって「どこまでできるかわからないけど挑戦してみよう」という思いで今年から競技を再開したのですが、全国大会で優勝できるとは思いませんでした。ブランクがあったためまだまだ良くしたいところがあるので、より正確なプレーができるように練習していきたいです。障がいがあっても、自分がやってみたいと思うことに挑戦すれば絶対に輝けると思います。
ダブルス:12月15日(日)
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男子ダブルス WH1-WH2
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男子ダブルス SL3-SL4
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男子ダブルス SU5+
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男子ダブルス SH6
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男子ダブルス ID7
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女子ダブルス ID7
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決勝戦 試合結果一覧
シングルス
種目 | 優勝者 | 準優勝者 | 3位 |
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WH1 男子シングルス |
大山 廉織 | 西村 啓汰 | 長島 理 |
WH1 女子シングルス |
里見 紗李奈 | 友寄 星名 | ー |
WH2 男子シングルス |
梶原 大暉 | 松本 卓巳 | 河瀬 優花 |
SL3 男子シングルス |
藤原 大輔 | 末永 敏明 | 広井 拓 |
SL3 女子シングルス |
河合 紫乃 | 伊藤 則子 | 山田 麻美 |
SL4 男子シングルス |
中村 海斗 | 小川 航輝 | 濵田 健一 |
SL4 女子シングルス |
藤野 遼 | 澤田 詩歩 | 中村 鈴 |
SU5+ 男子シングルス |
今井 大湧 | 馬場 大地 | 正垣 源 |
SU5+ 女子シングルス |
杉野 明子 | 豊田 まみ子 | 亀山 楓 |
SH6 男子シングルス |
畠山 洋平 | 上野 智哉 | 鈴木 彪河 |
SH6 女子シングルス |
鈴木 優香 | 杉本 沙弥佳 | 曽田 菜々子 |
ID7 男子シングルス |
中野 林太郎 | 田中 和弥 | 佐藤 健太 |
ID7 女子シングルス |
内田 典子 | 千葉 すず | 花澤 杏奈 |
ダブルス
種目 | 優勝者 | 準優勝者 | 3位 |
---|---|---|---|
WH1-WH2 男子ダブルス |
西村 啓汰 / 梶原 大暉 |
松本 卓巳 / 長島 理 |
大山 廉織 / 飯塚 裕人 |
SL3-SL4 男子ダブルス |
広井 拓 / 末永 敏明 |
中村 海斗 / 磯部 規道 |
濵田 健一 / 谷口 貴之 天野 亜登夢 / 近藤 翼 |
SU5+ 男子ダブルス |
藤原 大輔 / 今井 大湧 |
小原 宏平 / 正垣 源 |
大山 廉樹 / 長谷部 直 |
SH6 男子ダブルス |
上野 智哉 / 佐藤 博紀 |
杉本 沙弥佳 / 畠山 洋平 |
ー |
ID7 男子ダブルス |
中野 林太郎 / 田中 和弥 |
佐藤 健太 / 小野 紘汰 |
大同 峰夫 / 菊地 悠太 武藤 知真 / 西野 朝陽 |
ID7 女子ダブルス |
千葉 すず / 花澤 杏奈 |
内田 典子 / 大塚 麻里菜 |
下浦 優希 / 本多 加奈 大村 悠佳 / 廣部 美妃 |
大会フォトギャラリー
会場に集まった皆様とともに、
ダイハツも懸命に戦う選手と大会を応援しました!
「第10回 DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会」を特別協賛したダイハツでは、大会を盛り上げるために様々な取り組みを展開しました。優勝者・入賞者に贈られる金・銀・銅の各メダルはダイハツメタルが製作。メダルを首に掛けるためのストラップには大会開催地の伝統工芸を取り入れており、今大会のメダルでは静岡県の伝統工芸である「浜松注染(ちゅうせん)染め」が採用され、ストラップのデザインには富士山や茶畑のモチーフが取り入れられました。
また会場では、バドミントンの楽しさを体験できるコーナーや出場選手に応援メッセージが書けるコーナーが設けられ多くの来場者が参加したほか、大会メダル用ストラップに採用された「浜松注染染め」の紹介やストラップの製作過程を紹介するコーナーや歴代大会のメダルを紹介するコーナーも展開。また会場の外ではダイハツ「ムーヴキャンバス」と福祉車両の「タントスローパー」の車両展示も行われました。
