12月16日(土)〜17日(日)の2日間にわたって、長崎県大村市にある「シーハットおおむら」において、『第3回 ダイハツ 日本障がい者バドミントン選手権大会』が開催されました。
試合レポート
2020年東京パラリンピックでの正式種目としても注目されるパラバドミントン。その国内最高峰の今大会には日本各地から130名を超える選手が参加。車イス、立位、などに応じて19のクラスに分かれ、それぞれのクラスで日本一を目指す選手たちの白熱のプレーが繰り広げられました。
中でも注目は、今大会3連覇のかかった長島 理選手(WH1男子シングルス)、藤原 大輔選手(SL3男子シングルス)、山崎 悠麻選手(WH2女子シングルス)、鈴木 亜弥子選手(SU5女子シングルス)の4選手。
熱戦の結果、4選手ともディフェンディング・チャンピオンのプレッシャーをはねのけ、全員見事に3連覇を達成しました。
また長島選手は、村山 浩選手とのペアで出場したWH1-2男子ダブルスでも優勝し、今大会2個目の金メダルを獲得しました。同じく女子でも、WH1女子シングルスで優勝した福家 育美選手が、小倉 理恵選手とペアを組んで出場したWH1-2女子ダブルスでも優勝し、2つの金メダルを獲得しました。
他にも、17日(日)に行われたダブルスでは、ID7男子ダブルスの遠藤 聖也選手、渡邉 力選手のペアと、SU5女子ダブルスの杉野 明子選手、豊田 まみ子選手のペアが2大会連続で優勝し、ダブルス日本一の栄冠を守りました。






優勝者インタビュー
男子シングルス:12/16(土)
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長島 理選手(東京都) -
今大会も優勝できて、今は正直ホッとしています。他の選手もどんどん強くなってきていますし、連覇のプレッシャーもある中で結果を出せてよかったです。
来年に向けての目標は、まずは強化指定選手に選ばれて、インドネシアで行われるアジアパラ競技大会でもメダルを取ることです。
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渡辺 敦也選手(東京都) -
試合の出来は満点ではないですが、自分が思い描いていた通りのプレーが試合の随所で出せたのが今日の勝因だと思います。
来年に向けては、まずは国内の強化指定選手に勝利して結果を残し、その先の目標である国際大会でも勝ち上がることを目指しています。
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藤原 大輔選手(茨城県) -
今日はすべての試合で自分のプレーがしっかりと出せたので、大会3連覇という結果が付いてきたのだと思います。
今年の世界選手権では満足のいかない結果だったので、来年のアジアパラ競技大会という大舞台で優勝するのが目標です。
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竹山 隆人選手(神奈川県) -
一試合一試合集中できて、最後まで気を抜かなかったことが良かったのだと思います。特に第1試合で良い勝ち方が出来たので、最後までその勢いを維持することができました。
私は大会最年長ですが、2020年の東京パラリンピックを目指したいですね。私がそれを目指すことで、若い人たちの奮起にもつながれば良いと思います。とにかく2020年に向けて、より一層精進していくつもりです。
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今井 大湧選手(神奈川県) -
先日のアジアユースパラゲームズ大会では、苦しい戦いの中でもなんとか優勝することができ、自分の成長を実感できたので、その良いイメージを保ったまま今大会に挑めたのが良かったのだと思います。去年は決勝で負けてしまったので、今年こそは優勝をしたいと思っていましたので。
来年はアジアパラ競技大会で、インドネシアなどの海外選手に勝って優勝したいです。
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畠山 洋平選手(東京都) -
今回は対戦相手の方が、自分より少し障がいが重かったので有利だったのかもしれません。
今後の目標は、選考会で来年度の強化指定選手になって、海外で実績を積んで、2020年の東京パラリンピックに出場したいです。
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中野 林太郎選手(長野県) -
ファイナルゲームが接戦でどうなるかと思いましたが、会場の皆さんの声援がからだに響いたので、そのおかげもあって勝てたと思います。
次はもっともっとスマッシュをガンガン打っていって、このまま勝ち続けたいです。
女子シングルス:12/16(土)
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福家 育美選手(滋賀県) -
今日は落ち着いてプレーできたので、自分の力がすべて出せたのだと思います。
今後の目標は、2020年の東京パラリンピックに出場して、ぜひ金メダルを取りたいです。
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山崎 悠麻選手(東京都) -
しっかりと自分のプレーができたことが印象に残っています。最初は少しミスもあってドキドキしたけれど、しっかりと立て直しできたので、3連覇を達成できました。
2020年の東京パラリンピックに向けて、世界大会を一つずつしっかりと勝って、着実にシードが取れるようにしたいです。
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山口 裕子選手(東京都) -
優勝できたのはもちろん嬉しいですが、このクラスは参加人数自体が少なかったので、少しさびしいです。
個人的には勝つと言うよりも、もっと上手くなりたいという思いが強いので、体力が続く限り練習を積んで、さらなるハイレベルを目指します。
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鈴木 亜弥子選手(宮城県) -
何が何でも自分が優勝するという気持で試合に挑んだので、優勝できたのだと思います。
今年はすべての国際大会で優勝できたので、来年も引き続き全部の国際大会で優勝したいです。
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石井 彩矢果選手(長崎県) -
優勝できて嬉しかったです。
来年も優勝して、2連覇を達成したいです。
男子ダブルス:12/17(日)
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村山 浩選手(千葉県)/長島 理選手(東京都)ペア -
長島選手と組むことで優勝できて良かったです。(村山選手)
シングルスでは連覇していましたが、ダブルスでも勝ててホッとしました。(長島選手)
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広井 拓選手(北海道)/末永 敏明選手(神奈川県)ペア -
しっかりと二人で足を動かせたのが良かったです。いつも試合では力みがちになってしまうのですが、今回はリラックスできて普段通りのプレーができたのが良かったのだと思います。
今後は国際大会でもメダルが取れるように、一生懸命プレーしたいです。
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正垣 源選手(兵庫県)/小原 宏平選手(北海道)ペア -
最初は少し固いところもありましたが、試合毎にどんどん良くなっていって、最後の決勝戦ではリラックスできました。良い精神状態で試合ができたのが良かったのだと思います。
1ゲーム目を取られて厳しい戦いでしたが、2ゲーム目からは戦術を変えていったことが勝因につながりました。
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遠藤 聖也選手(静岡県)/渡邉 力選手(静岡県)ペア -
2連覇できて嬉しいです。二人で楽しくプレーできて良かったです。
二人の力を合わせて頑張れたので、来年も3連覇目指して頑張りたいです。
女子ダブルス:12/17(日)
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福家 育美選手(滋賀県)/小倉 理恵選手(埼玉県)ペア -
優勝できて率直に嬉しいです。決勝は去年負けた相手だったので、今年は絶対に勝ちたいと思って戦いました。
最初は守りの姿勢でしたが、後半は攻めの姿勢に変えたのが良かったのだと思います。
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杉野 明子選手(千葉県)/豊田 まみ子選手(千葉県)ペア -
出場者数が少なかったのは残念でしたが、優勝できて良かったです。
事前に二人で考えていた作戦通りにプレーできたのが良かったのだと思います。
去年も二人でペアを組んでいたので、来年も同じペアで優勝したいですね。
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大村 悠佳選手(大阪府)/下浦 優希選手(福岡県)ペア -
お互いが力を合わせて頑張って勝てて嬉しかったです。ぜひ次の大会も優勝したいです。
自分のスタイルを続けて行くことが大事だと思っているので、自分らしいプレーができてよかったです。親や支えてくれた皆さんにも、感謝の気持ちで一杯です。
優勝者一覧
種目 | クラス | 選手名 |
---|---|---|
男子シングルス | MS WH1 | 長島 理(東京都) |
MS WH2 | 渡辺 敦也(東京都) | |
MS SL3 | 藤原 大輔(茨城県) | |
MS SL4 | 竹山 隆人(神奈川県) | |
MS SU5 | 今井 大湧(神奈川県) | |
MS SS6 | 畠山 洋平(東京都) | |
MS ID7 | 中野 林太郎(長野県) | |
女子シングルス | WS WH1 | 福家 育美(滋賀県) |
WS WH2 | 山崎 悠麻(東京都) | |
WS SL3-4 | 山口 裕子(東京都) | |
WS SU5 | 鈴木 亜弥子(宮城県) | |
WS ID7 | 石井 彩矢果(長崎県) | |
男子ダブルス | MD WH1-2 | 村山 浩(千葉県)/長島 理(東京都)ペア |
MD SL3-4 | 広井 拓(北海道)/末永 敏明(神奈川県)ペア | |
MD SU5+ | 正垣 源(兵庫県)/小原 宏平(北海道)ペア | |
MD ID7 | 遠藤 聖也(静岡県)/渡邉 力(静岡県)ペア | |
女子ダブルス | WD WH1-2 | 福家 育美(滋賀県)/小倉 理恵(埼玉県)ペア |
WD SU5 | 杉野 明子(千葉県)/豊田 まみ子(千葉県)ペア | |
WD ID7 | 大村 悠佳(大阪府)/下浦 優希(福岡県)ペア |
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昨年は千葉県で開催された今大会が、福岡で行われた第1回以来、2年ぶりに九州に戻ってきたということで、「激闘ふたたび」と銘打たれた大会コピーそのままの熱い戦いが、長崎県大村市のコートで連日繰り広げられました。
会場となった「シーハットおおむら」には、今大会から冠スポンサーを務めるダイハツが特設ブースを設置し、来場された方々にスティックバルーンなどの応援グッズを配布するなど、観客の皆さまの応援をサポート。また、ダイハツの福祉車両を展示するなど、ダイハツの福祉活動への取り組みも紹介いたしました。
また、17日(日)の試合終了後に行われた男女ダブルスの表彰式には、ダイハツ工業株式会社代表取締役の奥平も来場し、各クラスの優勝者にメダルを贈呈するプレゼンターを務めました。