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第9回 DAIHATSU

日本障がい者バドミントン

選手権大会 大会レポート

  • 開催日時:2024年1月27日(土)~2024年1月28日(日)
  • 開催場所:町田市立総合体育館

日本一を目指し、全国から集まった選手たちが熱戦を繰り広げる!

2024年1月27日(土)〜28日(日)の2日間にわたり、「第9回 DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会」が開催されました。会場は、東京都町田市の町田市立総合体育館。全国から日本一を目指して集まった選手たちはアリーナに用意された8つのコートで熱戦を展開。選手たちを応援しようと集まった来場者からも熱い声援が送られました。

車いすの2クラス、立位の4クラスに知的障がい者クラスを加えた7つのカテゴリーには、若手選手から世界ランキングのトップ選手までが勢揃い!総勢82選手がシャトルを打つ快音を響かせる会場は、選手たちの息遣いと応援する観客の声援で熱気に包まれました。

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白熱の攻防戦が、応援する観客を魅了!

男女シングルスの試合が行われた1月27日(土)は、知的障がい者クラス(ID7)と立位混合クラス(SU5+)から試合がスタート。会場に用意された8つのコートでそれぞれ試合が始まると、体育館にはシャトルを打つ快音とキュッキュッという靴や車いすのタイヤが擦れる音、そしてシャトルを追う選手たちの息遣いが響き渡りました。立位のクラスでは、フットワークを活かしてコートを端から端まで縦横無尽に駆け回り、スピーディな試合展開に目が離せません。一方、車いすクラスでは巧みなチェアワークと緩急あるショットを使い分けた緊張感ある駆け引きに息を呑みます。それぞれのクラスで迫力ある試合が繰り広げられました。

午後になると、各クラスで優勝者が続々と決定!男子では、WH2で世界王者の梶原大暉選手が貫禄あるプレーで4連覇を達成すると、SL3では第1回大会から連続優勝を続ける藤原大輔選手が見事に8連覇を達成。SU5+ではその藤原選手とダブルスでペアを組む今井大湧選手が第3回大会からの6連覇、通算7度目の優勝を果たしました。またSH6では畠山洋平選手が第2回大会からの連続優勝を盤石の試合運びで決めると、SL4では中村海斗選手が強力なスマッシュを武器に2連覇。ID7クラスは中学1年生の髙橋元太選手が嬉しい初優勝となりました。一方、女子ではWH1クラスで世界女王の里見紗李奈選手が持ち味であるパワフルなショットを武器に5連覇を達成。女子で初開催となったSH6では杉本沙弥佳選手が頂点に立ったほか、ID7では中学3年生の千葉すず選手が2連覇。また出場選手総当たり形式で争われたSL3では伊藤則子選手が、SL4では藤野遼選手がそれぞれ通算5度目の優勝、SU5+では杉野明子選手が初優勝を果たしました。

そして、この日の最後に行われた男子WH1の決勝戦は、このカテゴリーを長年リードしてきた村山浩選手、長島理選手を準決勝で破り決勝に勝ち上がった大山廉織選手と西村啓汰選手が初優勝をかけて激突!ロングラリーからお互いに勝負どころを伺う息を呑む展開で接戦を繰り広げ、フルセットの末に西村啓汰選手が悲願の頂点に立ちました。

翌1月28日(日)には男女ダブルスの試合が開催。シングルスに続き2連勝を狙う選手、悔しい結果に終わったシングルスの雪辱を果たそうと奮闘する選手、共にシングルスを争ったライバルと共闘する選手、それぞれの想いをシャトルに乗せて激戦を繰り広げました。試合は男子ID7を除いて出場選手の総当たり形式で行われ、男子WH1-WH2はシングルスを制した梶原大暉選手とシングルス3位の村山浩選手のペアが抜群のコンビネーションで全勝を果たし3連覇を達成。男子SL3-SL4では広井拓選手・末永敏明選手ペア、男子SU5+では太田歩選手・沼倉昌明選手ペア、SH6では曽田菜々子選手・畠山洋平選手ペア、女子ID7はシングルスで決勝を闘った千葉すず選手・花澤杏奈選手のペアがそれぞれ頂点に立ちました。そして大会を締め括った男子ID7決勝では中野林太郎選手・田中和弥選手のペアが見事に4連覇を達成し、2日間に渡った熱戦は幕を下ろしました。

優勝者インタビュー

シングルス:1月27日(土)

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男子シングルス WH1
西村啓汰​(東京都)

初めて優勝することができ、すごく嬉しいです。大会前から優勝を目指して意気込んでいて、世界の強豪が揃う次の世界選手権で結果を出すためにはここで勝って自信をつけることが重要だと思っていました。試合では力まずにリラックスして臨むことを心がけていました。いつもは試合中に弱気になってしまうことが多いですが、今日は声を出して自分を鼓舞して、集中して闘うことができました。

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男子シングルス WH2
梶原大暉(福岡県)

(決勝を闘った松本選手は)いつも一緒に練習して大会も一緒に回っている先輩なので、真剣勝負を楽しめればと思い臨みました。勝負を楽しみ、かつ結果に結びついてよかったです。(大会4連覇という結果について)日本一はとても嬉しいですが、WH2の競技人口がもっと増えてくれれば、このクラスがもっと盛り上がると思います。次の世界選手権に向けて課題に取り組みながら連覇を目指してしっかり調整していきたいと思います。

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男子シングルス SL3
藤原大輔​(茨城県)

次の世界選手権にコンディションのピークを持っていけるようにトレーニングの強度を高めていたので、あまり足が動いていなかったですが、(フルセットまでもつれて)最後は「ここで負けたらヤバい」という危機感を持って必死に足を動かして闘いました。そこで気持ちを切り替えられたのがよかったと思います。キツくても足を動かしてフットワークで戦うのが自分らしいプレーなんだと実感しました。

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男子シングルス SU5+
今井大湧(神奈川県)

「しっかり優勝しなくてはいけない」という思いで試合に臨んでいましたので、安心でホッとしています。相手のプレーにしっかり対処して自分のやりたいプレーを出せたのがよかったと思っています。次の世界選手権に向けて、自分の持ち味である攻撃を磨きつつ、苦しいシーンでもしっかり踏ん張って自分のプレースタイルを続けられるよう、トレーニングを続けていきたいと思います。​

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男子シングルス ID7
髙橋元太(埼玉県)

優勝できて嬉しいです。相手の中野選手はとても強い選手でしたが、前回の対戦​では自分のミスが目立ってしまったので、今回はミスをしないように試合に臨みました。ファイナルゲームまで試合が続き焦りは少しましたが、落ち着いていこうと思っていきました。(強豪選手が多い中で)勝てる自信はありませんでしたが、やってみたら勝てるんじゃないかと強い気持ちをもって試合に挑みました。​

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男子シングルス SL4
中村海斗(東京都)

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男子シングルス SH6
畠山洋平(東京都)

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女子シングルス WH1
里見紗李奈(千葉県)​

初戦が決勝という経験が初めてだったので緊張しましたが、とても楽しい試合だったと思います。連覇についてはあまり意識していませんでしたが、「出る大会は全部優勝しよう」という気持ちで試合に臨んでいるので、結果的に5連覇することができ記録を作ることができたのはとても嬉しいです。次の世界選手権には強い選手がたくさん集まってくるので、ライバル選手をしっかり分析して試合に臨みたい思います。

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女子シングルス SU5+
杉野明子(千葉県)

​この大会は自分がこれまでやってきたことを試せる場、世界選手権に向けてリズムを作れる場だと考えて試合に臨みました。昨年の秋に両足を怪我をしていたので、今日は怪我をせずに闘い抜くということを意識していました。次の世界選手権に向けて絶対に怪我をしないこと、そして今日見えた課題を持ち帰って準備していきたいと思います。

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女子シングルス SH6
杉本沙弥佳(静岡県)

今日はサーブを奥まで飛ばすことを意識して試合に臨みました。シャトルがラケットの淵に当たったり、ネットに引っかかってしまったり、ミスが多い試合になったと思うので、再び出場した際にはミスを減らしたいです。来年も大会に出て、優勝目指して頑張りたいと思います。

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女子シングルス ID7
千葉すず(岩手県)​

週4回、学校から帰ってきた後にお父さんをパートナーにしてスマッシュを中心に練習してきました。小学校1年生の時にバドミントンを始めて、今度の春には高校生になりますが、これからもお父さんと自主練しながら次の大会を優勝できるように頑張ります。

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女子シングルス SL3
伊藤則子(愛知県)​

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女子シングルス SL4
藤野遼選手​(福岡県)

ダブルス:1月28日(日)

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男子ダブルス WH1-WH2
村山浩(千葉県)/梶原大暉(福岡県)​

今日はミスも多くなく、しっかり自分たちの力を出せたと思います。村山選手と一緒にペアを組んでずっとやってきたので、今後の大会でも一緒に表彰台の一番上に立って、喜びを分かち合いたいと思います。(梶原選手)​

梶原選手の言う通り、今日はミスなく自分たちの持ち味が出せたと思います。梶原選手は日に日に成長を遂げているので、私も引き続き梶原選手の成長についていけるように頑張っていきたいと思います。(村山選手)​

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男子ダブルス ID7
中野林太郎(長野県)/田中和弥(東京都)​

​今年も田中くんと一緒に組んで優勝することができました。私は攻撃的なプレーをするので、ひたすらスマッシュで集中攻撃していきました。これからも田中くんとはシングルスでの良きライバル、ダブルスでのパートナーとして、一緒にダブルス連覇を狙い続けていきたいと思います。(中野選手)​

実は3週間前に新型コロナウイルスに感染してしまい十分な練習時間を確保できず復帰してもコンディションを取り戻せずにいて、不安もありました。でも今日のダブルスは中野くん(の攻撃的プレー)に何度も助けてもらい最後には優勝することができたので、今日は自分を褒めてあげたいなと思っています。中野くんはスマッシュが大好きなプレイヤーなので、自分は彼が攻撃しやすいよう試合を作ることに徹しました。(田中選手)

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男子ダブルス SL3-SL4
広井拓(東京都)/末永敏明(神奈川県)

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男子ダブルス SU5+
太田歩(兵庫県)/沼倉昌明(埼玉県)

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男子ダブルス SH6
曽田菜々子(東京都)/畠山洋平(東京都)

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女子ダブルス ID7
千葉すず(千葉県)/花澤杏奈(千葉県)

決勝戦 試合結果一覧

シングルス

種目 優勝者 準優勝者 3位
WH1
男子シングルス
西村 啓汰 大山 廉織 村山 浩
WH1
女子シングルス
里見 紗李奈 友寄 星名
WH2
男子シングルス
梶原 大暉 松本 卓巳
SL3
男子シングルス
藤原 大輔 末永 敏明 広井 拓
SL3
女子シングルス
伊藤 則子 山田 麻美 束原 菜々香
SL4
男子シングルス
中村 海斗 濵田 健一 竹内 俊平
SL4
女子シングルス
藤野 遼 澤田 詩歩 中村 鈴
SU5+
男子シングルス
今井 大湧 馬場 大地 正垣 源
SU5+
女子シングルス
杉野 明子 豊田 まみ子 亀山 楓
SH6
男子シングルス
畠山 洋平 上野 智哉 佐藤 博紀
SH6
女子シングルス
杉本 沙弥佳 曽田 菜々子
ID7
男子シングルス
髙橋 元太 中野 林太郎 田中 和弥
ID7
女子シングルス
千葉 すず 花澤 杏奈 大村 悠佳

ダブルス

種目 優勝者 準優勝者 3位
WH1-WH2
男子ダブルス
村山 浩 /
梶原 大暉
大山 廉織 /
飯塚 裕人
松本 卓巳 /
西村 啓汰
SL3-SL4
男子ダブルス
広井 拓 /
末永 敏明
宇都宮 一 /
濵田 健一
浅尾 英司 /
田上 優都
SU5+
男子ダブルス
太田 歩 /
沼倉 昌明
今井 大湧 /
藤原 大輔
浦 哲雄 /
馬場 大地
SH6
男子ダブルス
曽田 菜々子 /
畠山 洋平
上野 智哉 /
青木 淳
佐藤 博紀 /
山﨑 海斗
ID7
男子ダブルス
中野 林太郎 /
田中 和弥
武藤 知真 /
西野 朝陽
菊地 悠太 /
髙橋 元太
ID7
女子ダブルス
千葉 すず /
花澤 杏奈
内田 典子 /
大塚 麻里菜
平野 亜季 /
浅見 恋歌

激しいスマッシュの応酬から息を呑むロングラリーまで
選手たちは練習の成果を発揮して懸命の試合を繰り広げました

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